something eureka

思索のヒント、ブックレビューなどを中心に

もうモノでは満足できない

かつてはモノを手に入れること自体で達成感があったが、現在はモノに振り回されるのはかっこよくないという認識に変わってきた。つまり、いつまでもモノを追いかけるビジネスモデルでは通用しないということだ。

ではモノの先に何があるのか。生活という時間を満たすもの、その感覚が問われている。

それは、カタログに書かれた仕様や機能を超え、顧客が実際に使用する際に生まれる価値です。消費財であれば、使いやすさやデザインなど、感性や情緒に訴える価値、生産財であれば、顧客企業のソリューション(問題解決)に結びつく価値です。このような価値を、機能的価値と対比して「意味的価値」と呼んでいます。機能的価値が数字や仕様で客観的に表せる価値(形式知)であるのに対して、意味的価値は、顧客が主観的に意味づける価値(暗黙知)です。
機能的価値の問題解決がエンジニアリングで問題提起がサイエンス、意味的価値の問題解決がデザインで問題提起がアートと位置づけられます。デザインとアートの違いは、顧客の主観的な要望までも理解し、商品に反映させるのがデザインで、顧客が意味づける内容の新たな提案がアートです。

情報源: 日本でアップルやダイソン生まれない理由 | プレジデントオンライン | PRESIDENT Online