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ネガティブに浸食されないために

ネガティブらしきものをそのままにネガティブとして受け取ってしまった時点で負けだ。世間では一般的にそれをネガティブというかもしれないが、少なくとも自分にとってそれが真に正負いずれであるかは、けっきょくのところ自分が決める問題である。

不確実性を生き抜くだけじゃいけない。乗り切るだけでもいけない。不確実性を生き抜き、ローマ時代の積極的なストア哲学者たちのように、不確実性を自分のものにするべきなのだ。その目的は、見えないもの、不透明なもの、説明不能なものを手なずけ、支配し、さらには征服することだ。
反脆さは耐久力や頑健さを超越する。耐久力のあるものは、衝撃に耐え、現状をキープする。だが、反脆いものは衝撃を糧にする。…人間の身体のような生きているもの、有機的なもの、複合的なものと、机の上のホッチキスのような無機的なものとの違いは、反脆さがあるかどうかなのだ。
反脆いものはランダム性や不確実性を好む。つまり、この点が重要なのだが、反脆いものはある種の間違いさえも歓迎するのだ。

情報源: 『ブラック・スワン』のタレブ最高傑作! 不確実性を利益に変える劇薬「反脆弱性」とは? | 反脆弱性――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方 | ダイヤモンド・オンライン