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言葉って奥が深い

言語は単なる手段ではなく、言語を通じてわれわれの認知体系(世界)が形成されているともいえる。

言い換えるなら、言葉を適当に扱っている人は、自身の世界も適当にしかつくり上げられないということにもなろう。

その意味では、一生言葉と真摯に向き合うことが要請されるし、言葉がその人の生き様を反映するとも捉えられる。

「言語的相対論」もしくは「サピア=ウォーフの仮説」というものがある。これは映画『メッセージ』(テッド・チャン著『あなたの人生の物語』が原作)のストーリーの基礎にもされており、簡単に言うと「言語はその話者の世界認知に影響を与える」というものだ。この説には「言語が認知を決定づけるほど言語の影響力が強い」という見方(『メッセージ』にはこの考え方が用いられている)と、言語は「認知に影響を与えるが、言語がすべてを決定するわけではない」という見方がある。

情報源: 「他言語を学ばなくてもいい日」は来ない。言語と機械翻訳を改めて考えてみる | 人間編 | FUZE