意思決定をディレクションに繋ぐ
ディレクションとは一般的に指揮や方向付けということになろうかと思います。ここで押さえるべきポイントは、『方向性』と『具現化』に集約されます。
一般的な認識として、それまでの議論を一つの判断、結論に落としこむ意味で、一定のクローザー、収束点としてデシジョンが位置づけられますが、意思決定=成果が約束されるわけではありません。マネジメントフローのなかでは、当初の課題設定であり、そこから実践行動を組み立てていく上で、スターターたるオープンな視座と継続的な軌道修正が求められます。
このように、デシジョンを始点と位置付けるならば、それを具体的に展開していくアプローチがディレクションと位置付けられます。その意味で、デシジョンとディレクションはセットとして捉えるべきものかもしれません。
つまり、ディレクションとは、意思決定を下敷きに、目指す方向性を鮮明なものとしつつ、それを見える形にまで落とし込んでいく実現プロセスと解釈されます。