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自分起点か相手起点か、競争概念の拡張を通じての再認識

マーケット・インか、プロダクト・アウトか。こういうと、とかくいずれか一方、二者択一の議論になりやすい。もちろん、状況を分かりやすく単純化できればそれに越したことはない。しかし実際には、それほど単純に割り切れるものは少ない。

どちらにも相応の理があるので、あとはどう塩梅するかの匙加減だ。極論的にどちらが必要かというよりも、両面から立体視できると見通しがよくなる。競争だけでなく、共創、共想、響想、いずれにしても、自己と他者は不可分の関係だ。

自他にはそれを分け隔てる境界が存在するが、その壁は遮断壁ではなく浸透膜とはいえまいか。相互作用なしには両者とも単体では存立しえない。いずれから出発したとしても、働きかけの連続が回りまわって回帰、循環する。

さて、競争という概念はもっと拡張できないか?

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競争とは相手を蹴落としてでも自己が生き残るシビアな世界だが、「キョウソウ」の解釈は一つではない。相手を通じ研鑽をはかり、成長していく、それもキョウソウだ。キョウソウは多義的であって奥深い。

独自性を発揮し、新たな市場を創造していくには、「こんなことができるようになったから世に出してみたい」「こういうモノが生まれたから使ってほしい」という姿勢が大事。「お客様は神様」「お客様の言う通り」の発想とは逆で、我が道を行くプロダクト・アウトが必要です。

情報源: 「ふり」をしていればいつかは本物になる (3ページ目):日経ビジネスオンライン