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人口トレンドは処し方次第

人口減への悲観論の裏には、総量的な成長がなければならないという暗黙の前提が隠れている。しかし、前提そのものが崩れている現在、そうした安直な論理に縛られる必然はどこにもない。たまたま20世紀が、右肩上がりの量的拡大を必然とする時代であったにすぎず、トレンドが増加から減少に転じたのであれば、それに合わせていち早く減少だからこその優位性にコミットしていけば、危機はチャンスに転じる。

例えば、医療はこの先さまざまな変化が起こりうる、最もエキサイティングな分野です。日本のように高齢化が進む国にとっては、朗報ともいえます。また日本はロボティックスも得意分野になり得ます。人口増加が続く国では「ロボットが雇用を奪う」といった不安もあるようですが、逆に人口が減る日本では、ロボットが仕事を補完することになります。 ここで気を付けるべき点は、こうした技術を自ら作り出すプレーヤーになれるか、ということです。私は、日本が高齢者にとって役に立つ技術を生み出すリーダーになれると思っています。というのも、日本は先進国の中で最初に、高齢化社会に突入した国だからです。そういった意味で大きなチャンスですし、実際にやれると思っています。

情報源: 英エコノミスト誌が予測「日本は人口減少でも明るい未来を描ける」 | 『週刊ダイヤモンド』特別レポート | ダイヤモンド・オンライン