something eureka

思索のヒント、ブックレビューなどを中心に

2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ITでは満たすことの難しいリアリティ

ビッグデータをはじめ、今やデータ全盛の時代である。データを駆使すれば、できないことはない、見えないことも見えるようになる。まさにデータ様さまである。 一方、データのようにきれいに割り切れないのが人間が人間たるゆえんともいえる。本来はビジネス…

二兎追うものが三兎を得る?

日本ではいまだものづくりが強調されますが、モノにとらわれすぎて本質を見失っては元も子もありません。 いいモノができた→売れた→もうかった――といった流れではなく、人間の幸せや社会の課題にどのように貢献できるのか。そうしたことに取り組んだ結果、利…

主客という二分法を超えて

西洋科学の基本作法からいえば、客観性が重視されるのはあたり前のことといっていいでしょう。一方で、ビジネスは自身が主体的にコミットすることを出発点とするものですので、主の領域が客の領域に押し切られるべきものではありません。 多くの企業で「顧客…

ビジネスにコミットするということ

あいまいな言い方かもしれませんが、ビジネスに対する距離感というものが、その成否における大きな判断材料になります。 科学的、客観的分析においては、対象に向かって一定の距離を保つことが推奨されます。第三者的目線と言い換えてもいいかもしれません。…

いま一度CSR、CSVを見つめ直す

CSRやCSVという表現が多用されるようになってずいぶん経ちますが、そもそもどうしてそういった論点にスポットが当たるようになったのでしょうか。 本来の意味でいうと、「CSRとは企業活動そのもの」と言っても過言ではない。CSRは、企業を取り巻く顧客…

購買を対話にまで昇華する

いつの時代も、顧客やそのニーズを軽視することはできません。しかしながら、顧客に合わせるという受け身のニュアンスを含んだ対応では、それなりの満足は得られるとしても、突き抜けた満足を見出すには至らないでしょう。 モノが重要なのか、それともモノを…

足元の一歩としての意志決定

将来を見据えることと、今を注視することは、決して背反するものではありません。むしろ、現前の一歩を着実に積み重ねていくことで、未来が少しずつ引き寄せられてくるといえるでしょう。 重大な意思決定を迫られたマネジャーが、リソースにも知識にも恵まれ…

リスクとは計算に入れるということだけではない

こうあってほしいという願望が、知らず知らずのうちにわれわれ自身の目を曇らせているということが往々にしてありえます。 想定外という便利な表現は、責任転嫁には貢献しますが、それ自体に何ら有意性を見出すことはできないでしょう。 もちろんどんなに手…

意思決定にオフはない

意志決定というと一般的に、先を見据えた未来志向のものと考えがちですが、現状もまた意志決定から切り離すことのできないものです。 新しい何かを始めることだけが、重大な意思決定ではない。現在行っていることを継続するという判断も、同じように重大で、…