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思索のヒント、ブックレビューなどを中心に

技術

レビュー:技術の完成 フリードリヒ・ゲオルク・ユンガー著 を読んで

タイトルの通り、技術を主題に据えた書籍である。 では、技術の完成とは何か。それが意味するところは。

アルゴリズムはどれほど人を支配しているのか? を読んで

近年の情報最適化の波から人工知能やシンギュラリティの議論の中で、AI(技術)対人間という構図が良く語られれているが、実際のところはよくわかっていないのが現実ではないのか。 フィルターバブルをはじめとして、知らず知らずのうちに、自分たちが情報に…

#REPUBLIC インターネットは民主主義に何をもたらすのか を読んで

自由と民主主義にとって、インターネットは善なのか、悪なのか? まあ、よくある議論ではある。技術信奉派は無条件にそれを評価するだろうし、技術懐疑派はそれに待ったをかける。 一般に、インターネットは少数意見、ロングテールを拾いやすくなるといわれ…

レビュー:デザインが日本を変える 日本人の美意識を取り戻す 前田育男著

マツダのデザイナーによる、デザイン畑、メーカー畑からのデザイン論である。マツダの「魂動デザイン」を通じて、いかにデザインを全社的に敷衍し、息づかせるかという意味で、組織論でもあり、人材活用論でもある。

レビュー:テクノロジーは貧困を救わない 外山健太郎著

一般に技術が魔法のように問題を解決し、明るい未来をもたらすかのような楽観論が現代の技術信奉として多々見受けられるが、本書ではそんな簡単に物事は進んでいかない、技術導入の失敗例からなぜ技術がつまずくのかを明らかにしていく。

製造業から脱皮できるか

いわゆる自動車メーカーが移動サービスプラットフォームへと脱皮しようとしている、これは時代のすう勢だ。 製造業は売り切りモデルで、販売後はあくまで付随的サポートの位置づけだ。一方のサービス業では、付随とみなされていたその後こそが主戦場であって…

高等技術としての引き算

モノゴトを端的に表現することは非常に難しい。短ければいいというものではないし、小難しい単語でごまかせるものではない。 噛み砕くとはよく言われるけれども、とても厄介なプロセスである。前提として、きちんと自分自身で咀嚼できていなければ、どうにも…

データや技術が勝手に方向付けしてくれるわけではない

情報技術隆盛の今、どうしても技術偏重になりがちなのは致し方ない。とはいえ、技術がわれわれに方向付けしてくれるわけではない。われわれが、方向付けを行って技術を援用するのだ。 であるから、われわれ人間の多様さ同様に、人間理解のための評価軸を多く…

技術は外部要因か内部要因か

技術にいつまでも振り回されるままでいいのか。 技術を不可避な外部環境と考えているうちは、それに依存せざるを得ない。技術の「手段として使いこなす」という本質に立ち返るならば、内部要因として技術をきちんと体内で消化することにカギがある。 SF作家…

アートとデザイン、テクノロジーの差異

別掲『ICT、ナレッジ、インテリジェンス』でも扱ったように、“知”のテーマでは、知と情報の関わりを3者3様な特徴から整理してきました。同様のことが“技”の領域でも当てはまります。一般に技術というとテクノロジーがその代表格とみなされますが、一方で人間…