something eureka

思索のヒント、ブックレビューなどを中心に

社会情勢

限界とはネガティブキーワードなのか

刷り込みとは恐ろしいもので、初めからネガティブと捉えてしまえば、それがあたり前になってしまう。 限界だからあきらめるのか、それとも限界があるから乗り越えるのか、意識次第で大きく意味づけは異なる。 さらに限界への対処としても、限界を通常に戻す…

スピード時代へのアンチテーゼ

スピード信仰によって、われわれは我慢ができなくなってしまっている。圧倒的な物量によって強制的に押し流されていることが、あたかも充実したものと錯覚しているともいえるだろう。 広く薄く、全体的に雰囲気をつかむだけであればそれで事足りるが、一方で…

スケールが変われば結果も変わる

ありがちな常識は、これまでのスケールで計測した場合の妥当を意味する。そのスケール自体が変われば、当然導かれる結果も異なることになる。 格差も国内問題と世界問題では意味するところが違い、同じ次元では測れない。 著者は、「グローバルな不平等を読…

等身大の時代へ

スケールを追い求めてきたこれまでの志向性がいろいろな面から限界を迎えてきた現代においては、等身大の目線が一層重視されることになっていく。 外へ外へから、内への転換。内省的に足元を見つめることは、これまでわかっているつもりで、実は最もわかって…

待てない現代が陥りやすい罠

情報化は量の豊かさを提供してくれるものの、そのスピード感が、私たちに「待てない」事態を引き起こしている。すなわち、答えがすぐに返ってこないという状況に耐えられなくなっている。 その結果、物事を短絡的に原因と結果で紐づけようとする無意識の圧力…

豊かさのジレンマ

不便であればあるほど、インフラの革新は急速に普及する。ある程度満たされてしまっている日本社会では、かえって盲目的で気づけないことも多い。 日本人ならば「別にそこまでしてスマホで支払わなくてもいいんじゃない?」と思うかもしれないが、それは私た…