限界とはネガティブキーワードなのか
刷り込みとは恐ろしいもので、初めからネガティブと捉えてしまえば、それがあたり前になってしまう。
限界だからあきらめるのか、それとも限界があるから乗り越えるのか、意識次第で大きく意味づけは異なる。
さらに限界への対処としても、限界を通常に戻すという常套手段の一方で、限界それ自体を逆に売りにするという方法論もありうるだろう。
要するに状態に初めからポジティブもネガティブもないにもかかわらず、われわれが勝手にそれを一方に決めつけていることのほうが多いのかもしれない。
たしかに限界集落は、将来的にコミュニティーが消失する恐れがある集落を指す。人口の半数以上を65歳以上が占めることが「限界」の基準とされる。2007年の参院選で地域格差の象徴として取り沙汰され、地方衰退のキーワードとして定着した。全国に1万5000カ所以上あり、地方衰退の象徴とみられている。