想定内と想定外を使い分けられるか
とかく安定志向や無難な筋書きが非難されがちであるが、要は使い方の問題ではないだろうか。
何でもかんでも発想を飛ばせばいいというものでもないし、収めることばかりでは既定路線を外す思考はできない。
どうしても慣れ親しんだ方法論を良しとする傾向があるが、むしろ評価軸を二つ兼ね備えること、そしてそれらを縦横に使いこなすことこそが生産性を生む。
場面ごとに、今優先すべきは円満さか、それとも刺激か、見分けられなければそもそもいずれの方法論も役に立たない。
思うに、日本人ビジネスマンは会議や議論を始める際に、ある程度の結果、つまり「落としどころ」を予測して議論に臨むことが多いのではないだろうか。予定調和を望むため、そこに至る道筋に近い意見を尊重しようとする。すなわち、事前に「根回し」によるインプットを得て、それに同意する形で議論に参加しているケースが多いと思うのだ。
情報源: 日本企業の会議がダメなのは「落としどころ」を想定して臨むからだ | News&Analysis | ダイヤモンド・オンライン