選択自体が苦痛の時代
たくさんの選択肢がありすぎると、人間はかえって選べなくなる、とは心理学的によく言われることではあるが、情報が手軽に取得されるようになった現代では、まさに切実な問題なのかもしれない。
かつては自身の選択こそが自由の象徴ととらえられていたが、今では選択という手間からの解放が自由ということなのかもしれない。
言い換えるなら、もはや個々人の優先順位として、消費行動には重きが置かれないということなのだろう。
となると、企業はいつまでの消費者をターゲットにしていたのでは行き詰ると覚悟しなければならない。
選び疲れた消費者は店員による的確なおすすめを求めている