something eureka

思索のヒント、ブックレビューなどを中心に

2013-12-01から1ヶ月間の記事一覧

そのデータは何を意味するのか?

われわれは測りやすいものを重視するべきでしょうか。それとも測りにくいものこそ意味があると考えるべきでしょうか。 企業は、財務の数字を追うことに何時間も費やす。資産、負債、売上、コスト、そしてキャッシュフロー。だが、ほとんどの企業は、究極的に…

文化とは積極的につくりだしていくもの

文化とは極めてあいまいなもの、結果として醸成されたものというイメージがあるかもしれません。しかし、成り行きに任せていればおのずと形成されると安穏と構えて得られるものでないのも事実です。 当事者意識、責任感、継続的学習の3つを柱とした文化を持…

コンテンツとコンテクストは不可分の関係にある

日本は間の文化と言われます。明示的な対象よりも、それを支える背景の厚みが文脈として効いてきます。 従って言葉巧みに話すことが訓練されない代わりに「想う」ことについては本来、日本人は非常に長けている。「茶道」「華道」「柔道」という時の「道」と…

つながっているという事実を注視する

個の尊重を注視するあまり、自分という枠に囚われるという弊害が生じることになります。 「成果をあげる秘訣とは、ともに働く人たち、自らの仕事に不可欠な人たちを理解し、その強み、仕事のやり方、価値観を活用することである。仕事は、仕事の論理だけでは…

ダイアローグがもたらす果実

プロダクトよりもプロセス自体が問われるのが、現代の特徴といっていいでしょう。参画や体験というものにわれわれの選好の重心が転じてきたということでもあります。 成功を収めているのは、完璧な最終品を目指して黙々と作品に取り掛かる人ではありません。…

いいデザインほど気付かれない?!

デザインには2種類の考え方が存在します。 ひとつは際立った美しさを示すもの、もうひとつは周到に環境に溶け込み存在すら意識させないもの。 デザインの偉業の多くは気付かれない。あまりに出来がよいと意識されず、人は自分で問題を解決したり、何らかの進…

技術信仰と技術利用の違い

技術は優位性の源泉にもなりますが、手段であるということを忘れては成り立ちません。 「作り手の考えるよいもの」=「高機能の製品」という考えが日本の企業に刷り込まれてしまったように思えるのです。つまり、高機能製品を作れば売れるという考え方です。…

デザインにできること

組織デザイン、企業デザインが意味するところは、相手(他者)とのインタラクションをその中心に据えることだといえます。 人を巻き込みムーブメントを起こすためには、エンターテインメントやデザインが必要です。なぜならば、エンターテインメントやデザイ…

責任と使命をシェアすることの意味

得ることと為すことは本来連動しているものです。インプットとアウトプットのバランスで組織運営を見直すと何が見えてくるでしょうか。 従業員が顧客の情熱的な支持を得られるようにサポートしてあげることで、彼らに企業のミッションと成功の情熱的な支持者…

伝わるとはどういうことか?

コミュニケーションの重要性など今更強調するまでもありませんが、伝わらなければそれは存在しないのと同じことです。 説得力の源泉となるのが、ロジック(論理)、エモーション(感情)、トラスト(信頼)です。これら3つの要素を聴き手に届けることができ…

意志決定から逃れることは可能なのか?

情報技術の進展とともに、集合知を活用した予測市場という考え方が広まってきました。 市場原理を活用して、ある意味で意思決定の自動化を進める取り組みといっていいでしょう。 経営者や専門家が将来を決定するのではなく、全ての従業員が投資案件やアイデ…

リーダーシップと個の役割

日本人が苦手とする当事者意識というものをいかに涵養していくか、昨今のソーシャル性の高まりは私たちにこうした問題を突きつけています。 コミュニティーオーガナイジングにおけるリーダーシップの考え方は、「不確かさのなかにあっても、人々が共有する…

多様さと簡潔さの相関

雑音とハーモニーの違いはどこにあるのでしょうか。 多いということは決して悪いことではありませんが、多くのエッセンスを束ねる芯があるかないかで状況は大きく変わります。 アイディアの研磨は、多様な価値観と視点を持つメンバーからなる学際チームで徹…