something eureka

思索のヒント、ブックレビューなどを中心に

ダイアローグがもたらす果実

プロダクトよりもプロセス自体が問われるのが、現代の特徴といっていいでしょう。参画や体験というものにわれわれの選好の重心が転じてきたということでもあります。

成功を収めているのは、完璧な最終品を目指して黙々と作品に取り掛かる人ではありません。それよりも、早い段階で頻繁に作品を発表し、作品そのものではな く、その副産物にお金を支払ってくれるようなファンのコミュニティを築きあげている人が、成功を収めているようなのです。 対話的手法が、いちばん聴衆の心をつかめると思ったからです。完璧なものを求め始めたら、永遠にそれに取り組むことになるでしょう。でも、インターネットに関していえば、完璧かどうかは問題になりません。 天才でなくてもクリエイティブにはなれる:TED登壇の映像作家に聞く「新しいクリエイティブ経済」 ライフハッカー

完成ないし完成品という概念が通用しない時代といってもいいでしょう。自己完結を目指すよりも、他者を巻き込んだダイアローグ(対話)がこれからの将来像を示唆的に提起してくれます。