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思索のヒント、ブックレビューなどを中心に

2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

責任に向き合うための方途 人格と行為はイコールではない

責任というテーマは誰しも避けられるならば避けたいのが本音かもしれません。しかし、責任の問題を回避するということは、自らの主体性を放棄するに等しいものです。社会的存在として認められることを善しとする以上、自己の役割から逃避することは叶いませ…

組織能としてのケイパビリティ

ケイパビリティの位置づけについては、いろいろな解釈があると思います。単純な語義としては「能力」ということでしょうが、マネジメントにおいては組織と密接にかかわる表現です。組織能と言い換えてもいいかもしれません。 組織に自ずと備わっているものと…

多様性の意味合いが変わってきた

完全なる同質性や完全なる異質性というものは幻想なのかもしれません。 二分論ではわかりやすさ優先で、同質か異質かを対置しますが、現実には共通項と差異が混在しながらそれぞれの特徴が構成されるといっていいでしょう。仮にまったく接点のないもの同士で…

直線がベストだと誰が決めたのか

自然と人工、いずれが優れているのでしょうか。われわれは道具を発明し、自然を改変し、優れた社会を生み出していると錯覚しがちです。しかし、長大な地球の歴史的英知からすれば、われわれが主に関与してきたスパンなど、ほんの些細な期間に過ぎません。こ…

ほんとうの意味で試行錯誤できる情況にあるか

試行錯誤とは含蓄のある言い回しですが、ミスが許されない世界においては必ずしも歓迎されない方法論かもしれません。加点法がいいのか、減点法がいいのか、一概に論じることはできませんが、前者が積極性と、後者が消極性と結び付く可能性は高いといえるで…

与えられるフォロワーか、自ら選びとるフォロワーか

フォロワーと言えば、どちらかというと受け身な追随者というイメージが強いかと思います。 リーダーはフォロワーがあってこそつくりあげられるものであり、リーダーひとりではリーダーたりえない。スゴイことをしている”孤独なバカ”を見つけたら、立ち上がっ…

終わりなきプロセスには相応の意味がある

一見矛盾するようなことですが、ものごとを突き詰めれば突き詰めるほど、次なる課題に気づいてしまうことがよくあります。線形の問題認識に絡め取られてしまっていると、問いに対する答えという一対一の相関があたり前だと考えてしまいがちです。しかし、そ…