something eureka

思索のヒント、ブックレビューなどを中心に

与えられるフォロワーか、自ら選びとるフォロワーか

フォロワーと言えば、どちらかというと受け身な追随者というイメージが強いかと思います。

リーダーはフォロワーがあってこそつくりあげられるものであり、リーダーひとりではリーダーたりえない。スゴイことをしている”孤独なバカ”を見つけたら、立ち上がって参加する最初の人間となることも、ものごとを自分で動かすためには必要な勇気なのだ。 “孤独なバカ”をリーダーに変えるフォロワーの力とは プレジデントオンライン

リーダーシップにおいてリーダーとフォロワーの双方への配慮が必要なことは当然ですが、フォロワー自身の意識改革も大きなカギを握るものです。階層的なヒエラルキーは組織の効果的な運営に資するものですが、一方で現代的なネットワークの特徴であるフラット化に学ぶところも多くあるはずです。

その他大勢という意味でのフォロワーが悪いわけではありませんが、自らそのポジションを選びとる、能動的なフォロワーという役割を主体的に演じるという方法もあるはずです。全体からみれば脇役や端役だとしても、漫然とそれに流されるのと、意識してそのポジションを自己選択するのでは段違いです。

リーダーシップをリーダーだけの問題として矮小化してしまっているとすれば、大きな機会損失です。逆説的ですが、リーダーがリーダーらしく振舞わなければ機能しない強権的なリーダーシップとは、その時点で失敗しているのかもしれません。リーダーシップとはリーダーの采配能力ではなく、フォロワーを通じて見出される間接話法な特性を持ったものです。