something eureka

思索のヒント、ブックレビューなどを中心に

2014-12-01から1ヶ月間の記事一覧

課題設定といった場合の『設定』が意図するものとは何か

目的性が明快なものに実直に取り組んでいくことは、比較的方法論が確立されていますが、目的性自体を定義するとなると、格段に難易度が向上します。 今の時代、求められているのは「課題設定型リーダーシップ」です。日本はこれまで世界が設定した課題をしっ…

イノベーション幻想の先に何を見るのか

私見ですが、そろそろイノベーションという表現から卒業すべき頃合いではないかと考えています。なぜなら、イノベーションという表現が乱暴に使われてきた結果、「何となく現状を打破してくれそうな良さそうなもの」というふわふわした感覚が拭いきれないか…

学ぶということは失敗の先にある

無駄であるのと、無駄にするの違いはなんでしょう。また、意味がないのと、意味を見出す努力をしていないのでも大きく異なります。失敗という問題も、これらと同様に、いかに認識するかに課題があるものです。 真に新しいイノベーションは、数々の失敗のもと…

高齢が意味するロジックも変わって当然である

「高齢化」と聞いたとき、どんなイメージを持たれるでしょうか。まだまだ高齢化=悪、だから若い人を増やせといった議論が中心を占めているように思われます。 世界は急速に加齢しているが、わたしたちの寿命も延びている。世界的にみると、平均寿命は1990年…

将来に正解を求めることの勘違い

過去に学ぶことは大事なことですが、それと、過去に答えを求めるのとでは大きな違いがあります。 そもそも、将来を予測することで予め対策を練っておこうという受け身の姿勢と、将来像を描くことを含め主体的にこれからを構築するのとでは雲泥の差があります…

短期か長期か、その対照軸を疑ってみる

短期目標と長期目標、いずれの視点を重視すべきかは、悩ましい問題です。アメリカ流の株主志向もあり、短期的結果を追ってしまうことは、現前の評価基準を優先する意味において、当然の帰結ではあります。 「利他の精神」を掲げる企業は多くても、実際の個々…

私たちにつながらないという選択肢はあるのか

つながりやネットワークというキーワードはもはや当然のものであって、何らそこに目新しさはありません。それではつながるべきか、つながらざるべきか、どうやって選別していけばいいのでしょうか。 グローバリゼーションが上げた成果を維持するのであれば、…

モノコト発想をもう一度見直してみると…

ものづくりへの偏重への自戒を込めてことづくり、コトへの転換を説く議論はずいぶん言い尽くされてきたところです。しかしいまだそれが問われ続けているということは、ものづくり思考からの脱却が思うように進んでいないということでしょう。 西欧の二分法が…

したたかさこそがデザインである

「デザイン」とは体裁のいい表現ですが、実体としての意味内容があいまいになる傾向がありますので、ここではデザイン=対象への接近法と読み替えてみたいと思います。 ビジネスとは対外折衝が避けて通れませんので、まさにここで定義されたデザインと意を同…

組織あっての自分をどう表現していくか

組織人や会社人間というとネガティブな印象を持たれるかもしれませんが、人間とは大なり小なり外部とのつながり、折衝を通じてのみ自己を表現しうるというのが現実の姿です。自分の思考は唯一無二の独立した、尊いものだとの思いは大事なものですが、そのア…

人間行動はどこまで科学で解き明かせるものなのか

人と人とのかかわり、ネットワークの重要性は今更繰り返すまでもありませんが、こうした、従来であればヒューマンファクターとして定性的にのみ捉えられていた領域に対しても、ビッグデータや情報技術の高まりによって定量化の道筋が見えてきたようです。 人…