something eureka

思索のヒント、ブックレビューなどを中心に

2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

創造の罠

何か新しいものを見出そうとして意図的に創造するのか、それとも思ってもみなかった事態に際して窮余の策として創造せざるを得ないのか、このふたつには認識に大きな隔たりがあります。 人間はとかく自らのコントロールによる帰結を善しとする傾向があるため…

不確実なのはラッキーなことである

不確実というと、『不』が示す通り、一般にはネガティブなワードに分類されますが、ほんとうにそう言い切れるでしょうか。下記にもある通り、不確実だからこそ、経営や意思決定ということに取り組む意義が見出されるという見方も可能なはずです。 近代に移行…

これからのコスト管理が目指すべきもの

対象がモノなのかサービスなのか、それは完結を善しとするか、継続を善しとするかの違いとも言い換えられます。 モノとして独立している場合は、帰属が一意に定まりますから、受け渡しの終了がプロセスの帰結に直結します。一方のサービスでは、主題がその過…

何が変えられるものなのか、それは本当に変えるべき対象か

ものごとには変えられるものと変えられないものがあります。また、変えるべきものと変えるべきでないものという線引きも存在します。 あたり前と思われることにも、実は根拠のない前提に囚われている可能性が否めないものも多くあることでしょう。思考の慣習…

クリエイティブは境界を使いこなす

前提、概念、思い込み、わたしたちは意識せずとも一定の認識理解の枠組みに沿って思考を進めているものです。それがいかにも絶対的で確固たるものであるかのごとく勘違いして。 クリエイティビティとは「既存の枠にとらわれれず考える」ことだと言う人がいる…