クリエイティブは境界を使いこなす

前提、概念、思い込み、わたしたちは意識せずとも一定の認識理解の枠組みに沿って思考を進めているものです。それがいかにも絶対的で確固たるものであるかのごとく勘違いして。

クリエイティビティとは「既存の枠にとらわれれず考える」ことだと言う人がいるが、それには賛同できない。そうではなく、「既存の枠の限界ぎりぎりのところで」考えることだと主張したい。クリエイティビティとは、既存の枠の限界に立ち、そこを探索し、限界をさらに押し広げることである。既存の枠の限界は、既存のものと新たなものの間、異なる業界、異なる知識領域、異なるスキルの間に現れる。 世界で最もクリエイティブな国デンマークに学ぶ発想力の鍛え方

枠組みを使いこなすことと、枠組みに振り回されることでは全く状況が異なります。枠組みに従うのか、それとも従わせるのかと対置してしまうとよくある二元論に囚われることにもなりかねません。枠組みとどう付き合っていくのかという第三の道も考慮に入れると、視点を一層膨らませることが可能になります。