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引き算がもたらす余地の可能性

押してダメなら引いてみろとは言い得て妙で、「発想の転換」が突破口となる場合もあります。考えようによっては、足すよりも引くほうが高等技術です。一見すると不完全なものに可能性というプラスアルファを見出す解釈もできるでしょう。

何事も自己完結させることが最善とは限りません。むしろそれを問題提起として、そこからストーリーを紡ぎだしていく余地を考えるならば、未完であることにも意味があるのです。共同体における進化や発展においては、完成度というよりも相手に問いかけ、相手を引き込んでくる誘因力が期待されるものです。

豊かさを謳歌する時代、物的充足はそれなりに満たされていますが、なにか物足りないと感じることはないでしょうか。人間にとってモノに込めたり、モノで代替できる内容には限界があります。むしろモノを超えて、自分が何を為すか、「参画」に相当する領域が重視されるようになってきています。

空白を大切にすると、どうなるだろう。すなわち適切なものを、適切な方法で取り除くことで隙間をつくるということだ。すると、他者がその空白を補うことが 可能になり、その人は独自の解釈と効果を加えることができる。実際、最も魅力的なアイデアは、意図的に何かを欠落させているとさえ私は考えている。情報を 限定し、想像力を刺激するのだ。 iPhone,トヨタサイオンxB,In-N-Out ・・・・・・優れたアイデアには、「意図的な空白」がある ダイヤモンドオンライン