something eureka

思索のヒント、ブックレビューなどを中心に

2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

学びたいのか、それともひけらかしたいだけか

パソコンのハードディスクが空き容量に書き込みするように、わたしたちも自分に空き容量をつくる必要がある。なぜなら、空きがなければ、新たなものは吸収できないのだから。 だとすれば、自分に空きがある=足りない部分があることを積極的に認めることが知…

咀嚼し、体化し、体現する

反省というと、とかく失敗したことを悔いるようなネガティブな印象がある。 もちろんそれはそれで大事なことではあるが、マイナス意識は感情が先に立つ。言葉を変えるなら、反復、検証、振り返りといったほうが積極的に活かすことをプラマイなしに表現できる…

上手に間違える

間違えないという方法は現実的ではない。なぜなら、人は間違えるものだから。 だとすれば、どう間違えるか、上手に間違えることが差異を生む。 とかく人は間違いから目を背けたがるものである。だからこそ、間違いに真摯に向き合えるかどうかが問われている…

惰性のつながりと能動のつながり

関係性を生かすのと、関係性に振り回されるのは違う。 とかくつながりやすくなった現代においては、つながりを能動的に取捨選択できるかどうかが問われている。 放っておいても否応なくつながってしまう昨今だからこそ、意思を持って安易なつながりを除去し…

リテラシーを身につけるチャンス

フェイクニュースや情報の信ぴょう性についての話題が取り上げられる昨今であるが、これは必ずしも悪いことばかりではない。 今は過渡期で、どうしても情報に振り回される傾向が強く出ているが、考えようによっては、情報を選別する能力を身に着けるチャンス…

デザインとは導入するようなものなのか

会社に取り入れるとか、導入するとかという発想は、有用な機能を外部からビルトインすることを意味しているのだろうが、はたしてそれでいいのだろうか。 取り回しのきく、活用度の高いツールであれば、それを適宜取り入れることはやぶさかではないが、それは…

どんなに美味しいものでもそれだけでは飽きる

情報化によって、知の偏りが心配されているが、それは今に始まったことではない。保守的な人はどうしても自らの殻に閉じこもる。むしろ目にする光景が画一化されてしまえば、何か物足りない、面白くないと感じるのが人情だろう。 人間は好奇心をうまく活用し…

与えられる秩序、自ら見出す規律

効率や迅速さにおいて、上からの半ば強制的方向付けが功を奏するのは事実である。一方で、そこに足りないのは、相手をその気にさせる仕掛けである。 正しさはその正しさゆえに息苦しい。そこに個々人の信念が絡み合えば、正しさはおのずと強化される。正しさ…

本質ありきとは限らない

本質ありきという考え方は、ある種の正解を求める思考と共通するので、かえって発想を狭めてしまう可能性をはらんでいる。 原因と結果という帰結でものごとを「わかりたい」という欲求はわからないでもないが、何でもかんでも分かることから始めようとすると…

他者依存では空気に飲まれる

プラス×プラスであれば増幅されるが、プラス×マイナスであれば逆方向に反発してしまう。 議論の舞台は何でも解決ボックスではない。個々人が舞台そのものの確立に意識を向けないとすれば、机上の議論は混迷、空転するしかない。 十分に議論したということ自…

経済一辺倒の反動

金銭的価値が幅を利かせることで、われわれは考える力を失ってきたのかもしれない。もちろん経済効率によって得られるものを無為だと退けるわけではないが、それだけになってしまうと視野が相当に狭められてしまう。 値段がない=価値がないのではなく、値段…

情報過多時代だからこその信頼

信頼はその人個人と結びつくことで強化される。 その意味では、いわゆる普通の情報と、個人の顔が見える信頼情報は似て非なるものだ。 情報はデータ的に均質ではない。意味あるもの、意味があると認められるだけの信頼情報が勝ち残る。そう考えると、情報に…

共創は万能ではない

今日的なテーマとして、共創やソーシャルがもてはやされるが、それは一種の危険を伴う。 視点を自分から共というコミュニティに移譲することは、一見して「正しい」と認識されるがゆえに、個々人の主体性が薄まることに無自覚となる。 共創とは、個々人がそ…

使えるものは何でも使い尽くせているか

確立してしまった自分のスタイルを崩すことはほんとうに難しい。フラットなつもりでいても、自分自身の撒いた罠にいつも片足を取られていると思ったほうがいいだろう。 単に利用するのと、利用し尽くすのでは、取り組みの深さが違う。利用し、利用されること…

歴史は繰り返す

歴史は繰り返す。〇〇を再発明する。etc. 一見陳腐化したものが、新たな需要を得て見事に息を吹き返す。つまり、対象物はまったく同じだとしても、それを用いる文脈が変わることで、その位置づけはプラスにもマイナスにも作用する。 肝心なのはそれが何かで…

人間らしさはいい加減

ロジックとその正しさはまさに疑いの余地がないものの、それを用いる人間の側は、実は極めてあいまいな、良くも悪くもいい加減さを持ち合わせている。 感情というと一段低く見られがちだが、ロジックは機械に置き換えられても、感情は最後まで人間の側に残る…

”間違いは悪”のまちがい

習慣とはおそろしい。上書きは間違いを帳消しにできるかのように錯覚させる。正解ばかりを追い求める原因となる。 間違いへの向き合い方を学ばなければ、間違いを超克したことにはならない。 テストの答えが間違っていても、答案用紙上のデザイン性が優れて…