something eureka

思索のヒント、ブックレビューなどを中心に

どんなに美味しいものでもそれだけでは飽きる

情報化によって、知の偏りが心配されているが、それは今に始まったことではない。保守的な人はどうしても自らの殻に閉じこもる。むしろ目にする光景が画一化されてしまえば、何か物足りない、面白くないと感じるのが人情だろう。

人間は好奇心をうまく活用して、今の現実社会まで上り詰めている。だとすれば、いわゆるフラット化が過度に進めば、必ずそれへの反動として、他とは違ったものが求められるようになるだろう。

要は即物的に知的欲求を満たすのか、それとも自ら切り拓いて会得することに意義を見出すのかの違いとも言い換えられる。

自分好みにカスタマイズされ、知りたいと思える情報ばかりが提示される状態は、効率的に物事を進めたい現代人にとっては非常に便利なものである。しかし、本来であれば情報の宝庫であるはずのインターネット上で、決められた枠組みの中からしか情報が得られないという事態は、思考の偏りとともに視野を狭めていく。そして、価値観を固定化してしまう懸念点も持ち合わせている。

情報源: フィルターバブルを変革するAIによる“偶発的出逢い” | IoT Today - IoT(Internet of Things)の最新ニュースや企業&ベンチャー事例(ケーススタディ)をほぼ毎日掲載 -