something eureka

思索のヒント、ブックレビューなどを中心に

2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

リスクを自ら求めるべき理由とは

リスクとは御しうる中で最大の課題と言い換えることができるかもしれません。いずれにしても「課題」なわけですから、取り組むという選択肢はあっても、逃げ出すという選択肢はないはずです。 代わりの利かない、かけがえのない、非常に価値の高いものだから…

「営業」という表現はもはや時代遅れのもの

営業というと売り込むというイメージが強い表現ですが、現代の双方向性の世界では、一方的な営業というスタイルは時代遅れと言っていいかと思います。 今日の優れた営業は、顧客が目標を達成するために必要なことを気づかせ、それに応える。 優秀な営業担当…

その戦略に機動力はあるか

戦略の本分が現実を変えることにあるとするならば、一旦決めた戦略だから変えられない(戦略を定めた以上後はただそれを実行するだけ)という論理は矛盾をはらむことになります。 イギリスの国際政治学者のローレンス・フリードマンですが、彼が2013年に出し…

逆流するロジスティクス

歴史的にみるならば、工業化が集団としての企業、組織の役割を拡大してきました。それに引き続くサービス化においても、基本となる構造の大筋に変化はなかったといえるでしょう。そこには何らかのものを『提供する』という、一意の方向に沿ったロジスティク…

普通であることに意味はあるのか?

ありふれた表現ではありますが、普通とは何でしょうか。 どういった状態を指して普通とみなせるのでしょうか。 あまりに当然すぎる話で、かえって説明することは困難かもしれません。 ノームコアとは、「ノーマル」と「ハードコア」を合わせた造語だ。派手な…

都市というスケールはビジネスには不向きなのか

ものごとには外面と内面がありますが、時として外面に惑わされて本質を見失うことがあります。 建築主導の都市刷新の愚行を見れば、都市というのは建物ではないことがわかる。都市とはその人々なのだ。 本書の中心的な主題は、都市が人類の強みを拡大すると…

変える戦略、変えない戦略

目につきやすいという意味で、一般的には「変化」に注目が集まりますが、変化とは安定という対比軸があって初めてクローズアップされるものです。もし仮に変化ばかりであれば、それが常態であって、特段変化というものを意識することはないでしょう。 このよ…

選択というバランス感覚に正解はない

一挙両得か、二者択一か。前者であればそのまま突き進めばいいだけですが、後者であればいずれを優先させるかという選択が要請されます。よくwin-winの関係などと言いますが、それは理想形であって、現実には何を、どれだけ妥協できるかといった駆け引きが求…

あなたにとっての顧客はどこに位置付けられますか

対話は今も昔もビジネスの基本ですが、そもそも提供者と受容者という区分け自体が時代にそぐわなくなってきているのかもしれません。その意味で「対話」という形態も進化してきていますし、進化させていかなければならないということでしょう。 「ユーザーの…

グローバル化において「つながりやすさ」はどんな働きをするのか

グローバル化とローカル化は一見背反する事象ですが、コインの表裏の関係のごとく、切っても切れない関係にあるようです。一般には、前者が均質化を推し進めるのに対し、後者が局所化を際立たせるものです。テクスチャーとしてみれば、一枚岩なのか、まだら…