something eureka

思索のヒント、ブックレビューなどを中心に

技術信仰と技術利用の違い

技術は優位性の源泉にもなりますが、手段であるということを忘れては成り立ちません。

「作り手の考えるよいもの」=「高機能の製品」という考えが日本の企業に刷り込まれてしまったように思えるのです。つまり、高機能製品を作れば売れるという考え方です。この考え方で忘れられているのが、マーケットの考える、即ち消費者が考える「よいもの」とは何かということなのです。 マーケットの誰が何を担っているかを見極めてビジネスを組み立てないと、市場が求めていないものを提供したり、価値を提供するターゲットを間違えてしまうという落とし穴に嵌まり込むというリスクが存在しています。 プラズマパネルのもう1つの悲話に思うこと よい製品とは本当は何なのか? 日経ビジネスオンライン

良いかどうかを判断するのは誰なのか?、良いということと選ばれることの違いは何か?、技術にできること(その役割と限界)が見極められているか?、等々が問われています。