something eureka

思索のヒント、ブックレビューなどを中心に

多様さと簡潔さの相関

雑音とハーモニーの違いはどこにあるのでしょうか。 多いということは決して悪いことではありませんが、多くのエッセンスを束ねる芯があるかないかで状況は大きく変わります。

アイディアの研磨は、多様な価値観と視点を持つメンバーからなる学際チームで徹底的に議論を重ねながら進めることが有効である。このプロセスのなかでは、頻繁にお互いの意見や見方が対立する。異なる価値観のパラダイムが衝突し、知のコンフリクトが生じる。実は、この衝突こそがオポチュニティ(絶好の機会)なのだ。  これから求められるのは、「more is better」に代わる「less is more」の思想である。自らがつくり出したい世界観を実現するためには、その世界観に直接貢献しない要素を徹底的にそぎ落とす必要がある。より高機能(=複雑)にするのではなく、余計な機能をそぎ落として、よりシンプルに磨き上げる。「シンプリシティ」は哲学であり美学だ。 哲学、美学がない企業に未来はなし 東洋経済オンライン http://toyokeizai.net/articles/-/23343

多様性が尊ばれる今日ですが、自然のありのままの多様性に比べ、人間環境の多様性では、意識的に活き筋を作りこんでいく必要があります。根幹を徹底的に絞り込みシンプルさを追求することが、結果的に多様さ(個性)を生み出すといった逆説的な関係かもしれません。