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意志決定から逃れることは可能なのか?

情報技術の進展とともに、集合知を活用した予測市場という考え方が広まってきました。 市場原理を活用して、ある意味で意思決定の自動化を進める取り組みといっていいでしょう。

経営者や専門家が将来を決定するのではなく、全ての従業員が投資案件やアイデアを社内の仮想的な市場に起案する。そして、その事案を誰もが売買することができる。予測市場を取り入れた組織では、トップダウン型でなく、現場を知るメンバーの意見を反映したオープンな意思決定が主流となり、株価や市況が変動するように、常に軌道修正を重ねながら戦略や戦術が遂行されるだろう。 予測市場の考え方を取り入れることで大きな意思決定をオープン化したり、ビジネスルールに基づいて小さな意思決定を自動化するためには、ITを活用して意思決定プロセスを仕組み化することが求められる。 【近未来の意思決定とIT】硬直化した50代幹部だけの「経営会議」を一刻も早く解体せよ!  ダイヤモンドオンライン http://diamond.jp/articles/-/45214

確かに、時代のすう勢としては、意志決定自体も見える化して、 オープンな仕組みにしていく流れと言えるでしょう。一方で、市場という仕組みが万能ではないこともあわせて鑑みる必要があります。意志決定は責任とセットで捉えるべきものでもあり、何を自動化し、何を手動的に行うかの線引きがポイントになりそうです。