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データや技術が勝手に方向付けしてくれるわけではない

情報技術隆盛の今、どうしても技術偏重になりがちなのは致し方ない。とはいえ、技術がわれわれに方向付けしてくれるわけではない。われわれが、方向付けを行って技術を援用するのだ。

であるから、われわれ人間の多様さ同様に、人間理解のための評価軸を多く持っていなければ、物事を安易に意味づけ、的外れな方向付けを行う愚を犯すことになるだろう。

現在重要なのは、どんなスキルを持っているかではなく、どんな考え方を身につけているかだ。的を射た質問ができるか。そもそも、どんな問題を解決しようとしているのかを理解しているか。ハートリーは、真のリベラルアーツ教育が求められていると訴える。すなわち、ハードコアな自然科学とよりソフトな人文科学の両方を含む教育である。バランスの取れた学習体験は人の心を新しい可能性へと開き、現実の人間のニーズに応える製品の開発につながると、ハートリーは言う。

情報源: 映画・歴史・哲学オタクの逆襲:データ時代こそ、リベラルアーツが必要である | HBR.ORG翻訳リーダーシップ記事|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー