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足元の一歩としての意志決定

将来を見据えることと、今を注視することは、決して背反するものではありません。むしろ、現前の一歩を着実に積み重ねていくことで、未来が少しずつ引き寄せられてくるといえるでしょう。

重大な意思決定を迫られたマネジャーが、リソースにも知識にも恵まれていながら、賢明とはいえない決断を下すことが多いのはなぜだろうか。理由の大部分は、意思決定に対する認識が間違っていることにある。彼らは主要な意思決定を、組織の仕事を前進させるためにすべき選択のように考えている。しかし本来、意思決定そのものが仕事なのだ。 意思決定とは「管理すべきタスク」である ダイヤモンドオンライン

どうしても、一足飛びに先を見たくなるのが人の心情ですし、そちらのほうが経営におけるプライオリティの高いものとみなされがちです。 しかし、むしろだからこそ、現前の意志決定の質を高めていくことが見逃せません。

確かに意思決定というと、属人的な能力を強く反映する領域でもありますし、個別の状況に依存するという意味で、普遍的には捉えずらいものかもしれません。このように規格化になじまない意思決定だからこそ、質の担保が一層求められるともいえます。そのためには、地歩を固めるのと同時に、組織の横のつながりを生かした検証過程が必須のものです。