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10年先は長期なのか?

現前に振り回される人から見れば、10年先など予想しえない長期になるのかもしれないが、長短は相対的に決まる変数に過ぎない。もし10年が長期と感じるならば、いかに自分が短期思考に囚われているか逆説的に示されているし、目先の変化にばかり振り回されて本質をおろそかにしている可能性もある。変わらないものにも目配りするにはそれなりのスパンを必要とする。

ヴァーストゥ・シャーストラとは、古代インド発祥の伝統思想で、現代では建築環境工学や都市工学をはじめ、心理学や脳科学といった幅広い学問へと分化している。サンスクリット語で狭義には「建築物の学問」、広義には「生命力の思想」を意味する言葉どおり、地・水・火・風・空から構成される五大エネルギーのバランスを保つという考え方を軸に、太陽光の熱や風向き、月の満ち欠け、地球の磁場といった様々な地形効果が建築のおける土台となる。

情報源: インドの名門大学が「8,000年前の建築思想」をカリキュラムとして導入|WIRED.jp