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肯定の対立と否定の対立

意見をベクトルの足し算で考えるならば、正反対のベクトル同士は打ち消し合ってゼロになる。一方で、同等な力が正対しぶつかり合う試合と考えると、その衝突は大きなエネルギーを発し場を盛り上げる。

対立がいいか悪いかではなく、多様性を担保することは対立をマネージする(できる)ことに他ならない。とかくダイバーシティと称して多様性の外面だけを礼賛するだけに終わるケースが多いが、実際はその先の対立をどう組み立てていくかにこそ本質がある。

緊張や異論、あるいは対立がなければ、コラボレーションには意味がない。本当に必要なのは、緊張や異論、そして対立によってアイデアの価値が上がり、計画に内在するリスクが顕在化され、ひいては参加者間の信頼が深まるようなコラボレーションなのだ。 そろそろ、対立についての考え方を改める時である。「対立は一様に破壊をもたらす」という考えを捨て去り、「建設的な対立は価値を生み出す」という考えを受け入れてはどうだろう。

情報源: 異論が出ないチームならば一緒に働く意味はない | HBR.ORG翻訳マネジメント記事|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー