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結局着地点があいまいだった

目的と手段が転倒することはよく起こりうる。過度に調和を強調すれば、ダイナミクスがおざなりになる。生きた状態を具現するには、適度な破れも計算のうちに含むことが求められる。

私が言いたいのは、知性と善意を持つ大勢の人々が、時代を画する大問題について考えを誤る例もあるということだ。人々はコンセンサスにのみ込まれることがある。コンセンサスはそれ自体が命を持ち、ひとたび定着するとなかなか揺るがない。人々は自分が信じたいものをつい信じてしまいがち。
欧州の指導者たちはまるで見当違いのことに意を注いでばかりいた。彼らは統一の実現ではなく、卓越を生みだすことを夢見るべきだったのだ。それには欧州史の大半を通じて存在した多様性が不可欠だった。

情報源: EU消滅の引き金は「知識人たちの錯覚」である | ヨーロッパ | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準