時代の要請にこたえるには
社名とは事業の中核を象徴するものであり、それが簡単に変わることはない。しかし、道具で何かを達するというよりも、機能をダイレクトに授受する(できる)ようになった昨今、中核だからこそ再定義が必要という事態もありうる。
昨日の端的さは明日の軽薄さにも転じうる。底流(軸)がしっかりしていれば、その解釈は時代要請に合わせて柔軟に置き換えることも一つの方法である。
高齢化が進み、クルマの運転が難しくなる人が増えるなか、トヨタが掲げる「モビリティ・フォー・オール(すべての人に移動の自由を提供する)」を実現するには、中核事業のクルマだけでなく、社会の変化とともにパートナーロボット事業にも注力すべきだというわけだ。