something eureka

思索のヒント、ブックレビューなどを中心に

スケールメリットが効く領域での戦略

収獲逓減か収穫逓増か。工業社会かインターネット社会か。20世紀型か21世紀型か。

急いては事を仕損じる。スピード優先社会で誰もが功を焦る状況だからこそ、ためが必要な領域の見極めが問われている。弓を引き絞るが如く、十分なためがなければ必要な力は引き出せない。

経済学者のブライアン・アーサーは、1980年代初め、ハイテク化が進む世界には、前述の原理が当てはまらない何かがあると考え始めた。いくつかの業界では、むしろ収穫逓増が見られると推測したのだ。つまり、何かをより多く流通させれば、各増分の価値がより高まるということである。
顧客にとって商品の価値が「時の経過につれて上がる」ならば、機能の開発と利益回収の優先順位を変える必要があるのだ。 収穫逓増の重要性を真に理解しているリーダーは、おのずと利益回収の優先順位を下げることになるだろう。

情報源: デジタル企業は収益化を「先送り」すべき場合もある | HBR.ORG翻訳マネジメント記事|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー