something eureka

思索のヒント、ブックレビューなどを中心に

きれいすぎることの功罪

デジタルの0/1の世界では、物事は整然と分け隔てられている。そこから敷衍して、われわれの生活や社会についても、きっちりとした、割り切れるものだと捉えたい願望が、かえって自分たちの目を曇らせているのかもしれない。

要はものごとを分析的に整然と捉える眼差しは仮定の理想像ではあっても、現実としてはきれいすぎるのだ。

デジタル全盛の時代だからこそ、デジタル化しえないあいまいな領域への関心が人間への接近法としては避けられないといえるだろう。

人生とアートの中で最も価値を置くものは"歪み"や"矛盾"だと話す。正当性(もしくは、正しいと言われるもの)の縁にある不完全さや汚れに惹かれる、というのだ。

情報源: ざらついた写真から、インダストリアル・メタルの匂いがする | Q.サカマキ | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト