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思索のヒント、ブックレビューなどを中心に

ビジネスの根源

私たちはどうしてもわかりやすい部分に着目しがちです。形なきものよりも形あるものの比重が意図せずとも大きくなりやすいことを意識しておくといいかもしれません。

「コト」とは結局、「人に向き合う」という話です。 ブランディングにおいて、いちばん重要なことは、その人やその会社でしかできないことが何なのかを突き詰めることです。 美術館のアートより、いま観察すべきは生活工芸品 WIRED

どちらがいいかはケースバイケースですが、わかりやすさとは、スポーツ中継のダイジェストのようなものです。確かに要所要所は押さえているでしょうが、そこに流れている空気感をはじめ、実際のリアリティからは抜け落ちてしまう部分も本来は無視しえないものです。

ビジネスというのも、不断の流れという性質を持っていますから、一時の良否にばかりとらわれていると本質を見失うことにもなりかねません。安易な二分法ではありますが、モノかコトかでいえば、コトに分類されるものです。

普段モノ目線が主軸であるならば、意識的にコト目線に立つことで、一連のストーリーとして見直してみることも有効な視座といえるでしょう。