something eureka

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共感こそがカギを握る

共感、共有、共創… 『』という概念がデザインを考える上でのキーポイントに挙げられます。

一方、デザインは、その発端を個人ではなく社会にもつ。他者と共有できる問題を発見し、それを解決していくことが「デザイン」である。だからデザイナー は、より市民に近いイメージをもたれる。デザインは、その発端が社会にあるため、デザインの理由やプロセスを他者も理解・共感することができる。 芸術家とデザイナーの違いはどこにあるのか 現代ビジネス

何事もそうですが、人間活動の基本にはコミュニケーションというエッセンスが厳然と存在します。デザインという視座についても同様です。

一般には、そのクリエイティブな側面ばかり強調される傾向がありますが、デザインも極論するならばひとつのコミュニケーション手段に他なりません。伝えるというよりも通じるという点に重きが置かれるとも言い換えられます。前者はone wayでも目的を達したような気になれますが、後者はtwo wayで初めて意味を成します。

また、共というと、非常に安定的なイメージを持たれるかもしれませんが、自分と、そして相手も変化していく状況の中で共という状態を構成していくためには、相応の継続的な積み重ねが期待されるものです。

ゆえに、デザインとは終わりなき相互交流を通じて漸次見出されるものと解すべきかもしれません。