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組織の特徴を体現するもの

文化というと、なかなか容易ならざるものとのイメージがありますが、『醸成』という動詞がフィットする意味でも、時間をかけて積み重ねていくことが求められるものです。

人々の企業観を大まかに要約すれば、「企業の卓越性=組織設計×組織文化」となる。 組織文化の3C ●明確さ(Clarity) ●浸透(Communication) ●一貫性(Consistency) 実際、文化とは組織の他の側面と同様に、設計・構築し育てていくものなのだ。 卓越したサービス企業に共通する「組織文化の3C」 ダイヤモンドオンライン

確かに、インパクトがあって刺さるコピーは強いメッセージ性を持ちますが、伝えたいことの持続性や信頼度という意味では、文化として体現されているかどうかが問われるものです。

文化とは、声高に叫ぶ必要はなく、むしろ意図せずとも自然に染み出してしまうものといってもいいかもしれません。その意味では、作為的なコントロールには馴染まない印象もありますが、十分な蓄積をもって時間をかけて伝播させる点に強みを発揮します。

ファストかスローかでいえば後者に属するものと言っていいでしょう。一朝一夕に成しえないからこそ、重みを持つともいえますし、拠り所として参照点にもなりえます。

文化には明示的な面とそうでない側面が含まれますが、総じて暗黙的、ノンバーバルだからこそ、ぶれのない組織としての共通志向を纏め上げることがターゲットになります。