something eureka

思索のヒント、ブックレビューなどを中心に

変化の捉え方を見直してみる

不確実だからこそ、先んじて変革を進めるべきだという論理と、不確実だからこそより安定した基盤を築きたいという心情は、同じ情況下への対応として相矛盾するものです。 解っていてもできない、という原因はこうした点にも求められます。

ほとんどの企業にとって、イノベーションを妨げているのはアイデア不足ではない。すでにある優れたアイデアに気づかないことなのだ。 企業は不確実性に対処するためにイノベーションを迫られる。しかし同時に、幹部が競争優位につながる発見を拒絶してしまう理由もまた、不確実性なのだ。 足りないのはアイデアではなく「気づく仕組み」 ダイヤモンドオンライン

気づきにも二つの種類があります。 一つは周囲に対しての気づき、もう一つは自身を振り返っての気づき。

同じく変化にも二種類あります。 周囲からの影響として受ける変化と、自身を上書きしていく能動的な変化と。

これに対して、変えられるのは前者ではなく後者です。 情況に甘んじるのではなく、そこに主体的に関わっていくということは、変えることのできる点に焦点を絞り、確実に成果を積み上げていくよりほかに道はありません。

変革の第一歩は足元に光を当てることから始まるものです。