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プラクティカルデシジョンの位置づけ

意思決定のセカンドレイヤーに位置付けられるのがプラクティカル・デシジョンです。

プラクティカル(Practical)とは実際的、リアルといった意味合いですが、なぜいまさらそれを強調する必要があるのでしょうか。 もちろん、意思決定自体も実践的なものですが、決めることとそれを為すことは自ずと展開していくわけではありません。強く相関するといっても別々の活動なのです。ですから、マネジメントプロセスとして実現性を高めていくためには、この決断と実行の組み合わせを追いかけていく必要があります。

つまり、意思決定とはマネジメントにおける実行局面と一体的に理解すべきものなのです。それゆえ、ここではプラクティカルを強調しています。

前出の『プロポーザルデシジョン』に加えて、このエリアはエンボディメントコラボレーションから構成されます。リアリティを追求する意味で、対象物に落とし込む具象化と組織的な協働体制は欠かせないということです。ここにおいて、意思決定の問題は思考レベルから実体レベルに重心を移したと考えていいでしょう。

当然のことかもしれませんが、デシジョンの問題がマネジメントの中核に改めて位置付け直されたということです。