something eureka

思索のヒント、ブックレビューなどを中心に

インサイトが意味するもの

インサイトというとどんなイメージを持たれるでしょうか。

一般にはマーケティング的な側面で、顧客の潜在的なニーズをくみ取るといった使い方が多いかもしれません。ここでは、マネジメントを行う側の意識としてインサイトをとらえなおしてみたいと思います。

インサイトとは日本語では『洞察』という意味ですが、より平易にいえば『気づき』ということを指します。

もちろん、普段から根拠ある意思決定を進めるために、気づきには配慮されていることでしょう。ではなにゆえ今、それを強調すべきなのでしょうか。

人間とは存外、自分自身のことはわかっていないものです。わかっているつもりで実はわかっていなかった、というギャップこそ問題といえます。 未知のものを新たに収集することももちろん重要ですが、理解しているつもりの中に重要なものが埋もれているかもしれません。

このように、気づきとは外に目が向いているようでいて、それ以上に内を見つめなおす作業でもあるのです。