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思索のヒント、ブックレビューなどを中心に

フィールドを間違えていては戦えない

指標とは便利なものである一方、下手に数値に囚われると、目指す道筋を踏み外すことになりかねない。価格とは大量生産ありき、モノで満たすことありきの時代の残滓にすぎない。

多様性が叫ばれている割に、ものごとには絶対的な基準があるかのようにいまだ錯覚しているのはなぜか。必要だから数値を押さえるのではなく、得られる数値があるからそれに必死に意味づけするような錯誤が見られるのではないか。

情報もそうだが、得やすいものには得やすいなりの価値しかない。数字に振り回される前に、それが追うべきものかどうか今一度検証してみる必要があるだろう。

そもそも、インターネット通信販売や家電量販店がこれだけ普及している中、町の電器屋さんにわざわざ足を運んでくれているお客さんは、価格を重視していません。安さにこだわるなら、とっくに来なくなっているはずですから。
安さを求めていないわけですから、値引きはやめて、どのようなニーズを求めているかを探ることに集中する。こうするだけで、大きく変わると考えたのです。

情報源: 「値下げすれば売れる」幻想がまだ消えない (2ページ目):日経ビジネスオンライン