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何のためのダイバーシティなのか?から再考する

ダイバーシティ、多様性は錦の御旗になってしまっていないでしょうか。確かに自然の多様さを見れば、無条件にいいものとみなされるのかもしれません。しかし、組織行動とは合目的であることを前提としていますので、ダイバーシティありきでは真の目的を見落とすことにもなりかねません。

ダイバーシティには2つの種類があり、その峻別が重要である」ということなのです。その2つとは「タスク型の人材多様性」と「デモグラフィー型の人材多様性」です。 「タスク型の人材多様性(Task Diversity)」とは、実際の業務に必要な「能力・経験」の多様性です。 他方、「デモグラフィー型の人材多様性(Demographic Diversity)」とは、性別、国籍、年齢など、その人の「目に見える属性」についての多様性です。 「日本企業に女性はいらない」が、経営学者の総論 ダイバーシティの「中身」を理解することが大事 日経ビジネス

ダイバーシティの追求は、何をそこから見出そうとするのか、目的性に沿って実行される必要があります。単に外面の多様さを担保するというのは、後ろ向きのダイバーシティとして厳に慎むべきです。ダイバーシティとはそれが組織のダイナミズムを確かに誘発するものであってこそ意味のあるものです。