something eureka

思索のヒント、ブックレビューなどを中心に

まず違いからはじめよ

意思決定が求められる場合、一歩間違えると急いてまとめることばかりに注意が向かいがちですが、決めることと熟慮することは決して背反するものではありません。

イデアの発展段階や意思決定における検討段階では、アイデアの真価を問いその価値を高めるうえで、批判と建設的な対立が非常に重要となる。対立は、多様な視点から検討されていること、そして複数のアイデアの競り合いがまだ続いていることの証だ。 ピクサーの「プラッシング」、伝説の経営者スローンに学ぶ「健全な批判」の効果 ダイヤモンドオンライン

そもそも、異なる志向性をもったメンバーが集まって、集団的に意思決定を促すという過程は、デフォルトが一致ではなく『相違』にあるということです。

コミュニケーションとは、解り合えない者同士の関わり合いである、との前提に立つならば、なぜ違いが生じるかに真摯に向き合うことが求められるものです。

集約、収斂を安易に優先することは、本来求められる討議の過程と、それを契機とした自省のチャンスを自ら放棄することにもなりかねません。 今一度、手近な着地点を求めていないか、あたり前と思っている前提から見直してみる必要があります。