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現代版インテリジェンスの位置付け

インテリジェンスと一言で言っても、それが何を指し示すものか、なかなか判然としません。 日本語として適切な表現が見当たらないため、そのままインテリジェンスと表しますが、来歴からして、軍事的な意味合いや暗躍する謀略活動の意味で理解すると、ビジネスには必ずしも整合しないイメージが含まれてしまいます。

一方で、インテリジェンスというと個人の内面的な知力、能力として、非常に属人的な性質として捉えられることもあります。もちろんこれはこれで一つの含意 ではあるのですが、個人的事象に留めてしまうと、修練、鍛錬といった印象から、やはり適用場面が限られてしまうことになります。

このようにあいまいな部分を多く含む“インテリジェンス”ですが、ビジネスの現場に意識的にビルトインしていこうとした場合、 知的情報側面だけではなく、もっと成果を意識した具現化活動として柔軟に考えていく必要があります。同時に、ビジネス環境の持つ組織ないし社会の複層的な つながりをいかに的確に反映していけるかが問われることもになります。

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