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組織行動とオープンインテリジェンス

組織行動は協働によりメリットが強調されますが、大抵はそれ以前に大きな障害を抱えています。端的にいって個人の目的と組織の目的がシンクロしていないことに原因があります。

かつての日本的経営は、もちろんいい点ばかりではありませんが、このシンクロに関しては成功していたといっていいでしょう。また、右肩上がりの成長という 時代背景もこれを後押ししていました。しかしその後のアメリカ流の個人主義の台頭とその履き違えによって、シンクロさせることの価値が見失われたと言える でしょう。

さらに、組織体も新陳代謝を繰り返すべきものですが、ある程度年季の入った企業体は硬直化の罠を逃れることができません。つまり、環境変化という外部要因に加えて、組織硬直という内部要因への対処という二面対応が求められているのです。

インテリジェンスというと、とかく外部にばかり目がいきがちですが、むしろ自社に対する内へのインテリジェンスの欠如が、大きな経営断絶(management divide)を生じさせています。

ここでは外因インテリジェンスと内発インテリジェンスの相関バランスを考慮しつつ、働きかけ基調としてオープンインテリジェンスを志向していくべきです。

そのための具体的方途は、以下の3つの再焦点化(Re-Focus)がポイントになります。

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