捨てるべきものを抱え、拾うべきものを見逃している現実
われわれが正攻法だと思い定めているものはほんとうにそうなのか。そう思いたいから惰性で決め打ちしているだけではないのか。
フラットに見るといっても実際には難しい。理想は曇りのない眼鏡かもしれないが、実際には少なからず曇りある眼鏡とどう付き合っていくかが問われている。
思い込みを振り払い、常識を疑い、斬新な解決策を見つけ出す発想は、「ラテラル・シンキング(水平思考。既成概念にとらわれず、いろいろな角度から問題を解決する手法)」と呼ばれる。
時間をかけずに成功する人のルートの取りかたは、「単なる手抜き的な近道=ショートカット」ではなく、「賢い近道=スマートカット」だと著者は分析する。