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思索のヒント、ブックレビューなどを中心に

下手な効率は野暮な短絡

ネットをはじめとして、物事が効率的であるのを最優先にする風潮は、思考の豊かさを奪っていく。

むしろ「考える」ということは、効率とは真逆の、非常に手間のかかる、いや手間をかけることにこそ意味を見出す行為であるだろう。

杓子定規な効率化は百害あって一利なし、コミュニケーションとは面倒くさいことにあえて向き合うことでもある。

今まで「フリ」「ボケ」「ツッコミ」と3つで調和がとれていた会話が、「ショートカットが当たり前」になった結果、「フリ」と「ツッコミ」とが結びついた、より強い「ツッコミ」となって、立場の弱くなった「ボケ」に向かってゆくのです。
いまの世の中では、誰もが主導権を握りたがる風潮があると著者は指摘しています。もちろん最低限の主導権は自ら握るべきでしょうが、時として「主導権を相手に握らせてみる=流れに巻き込まれる」というしなやさかも必要なのではないか? 著者はそういいます。

情報源: 落語の世界の人気者、与太郎が教えてくれる「流れに巻き込まれてみる」ことの大切さ | ライフハッカー[日本版]