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知性の未来(フューチャーオブインテリジェンス)

インテリジェンスも時代に即応して変化していくもの。なんとなく主体に付随するものとしてインテリジェンスをとらえているが、その主体そのものが揺らいできたとき、果たしてインテリジェンスは個人の問題で済まされるのか…。

金井 AIに特化しているということですが、CFIは「知性の未来(フューチャーオブインテリジェンス)」と言っており、「AIの未来(フューチャーオブアーティフィシャルインテリジェンス)」ではないですよね。なぜ、「AIの未来」ではなく「知性の未来」と名付けたのでしょうか。
プライス教授 それにはいくつかの答えがあります。まず、名前は短い方が良いということです。もうひとつは、将来、人間とAIの境界は、なんらかの理由で曖昧になっている可能性があります。例えば、人類はAIを使って自分たちの知的能力を高めているかもしれません。未来において、人間の知性をどのように位置づけるのかということも考えておかなければなりません。こういった理由で、「知性の未来」と呼んだ方が良いと考えました。

情報源: 結局、人工知能の「本当の脅威」とは何なのか?(金井 良太) | 現代ビジネス | 講談社(3/4)