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生産性という軸では埋められないもの

とかく人口減少には生産性の向上で対処するといった話が聞かれるが、それではマイナスを埋め合わせてゼロに戻すといった発想の域を出ない。

これは物量思考であって、20世紀のレベルを維持するにはという発想だ。しかし、そもそも物量がそれほど重視されない将来であれば、話は大きく変わらざるを得ないだろう。

新たな気づきやチャレンジを重視する質的領域では、生産性という評価軸は相容れない。もはや一軸で総評する時代ではなく、生産性で足らないものはユニークさで補うような発想があってもいい。

そもそも日本の生産性は低いのか。この単純な疑問に対し、アトキンソン氏は1人あたりGDPを用いて検証した。「日本のGDPは世界第3位。でも、1人あたりGDPで見ると、3年前が24位、2年前が27位で、昨年は30位というように、年々低下している」。

情報源: 「日本の生産性」は、どうして低すぎるのか | 国内経済 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準