インテリジェンスにとっての最大の弱み
インテリジェンスの最大の弱みとは何か。
逆説的かもしれないが、インテリジェンスにとって、インテリジェンスこそがウィークポイントとなる。知をもって物事を制するという発想は、知ですべてを統べるという錯誤を生み出しやすい。結果的にインテリジェンスへの依存が弱みであることが見えなくなる。
もちろん、他に抜きんでるためにインテリジェンスは不可欠な要素ではあるものの、それはある程度計算可能な領域での話である。昨今話題の想定外などどいうシナリオにおいては、インテリジェンスを超越するものが発生する。これは不可避だ。
今必要なインテリジェンスは何かと立ち止まっている余裕のないとき、知よりも体が優先する。考えて行動するよりも、行動しながら考えるしかない。ロバストネスを備えることは、知と並行するし、また知に勝るとも劣らない。